中野産業株式会社 | 編立から加工まで、信頼の日本製ストッキングとフィルター

製品の流れ

Product Flow

1.原糸の準備

Preparation of raw yarn

ストッキングの主な原材料は、弾力性のあるポリウレタン糸と耐久性の高いナイロン糸です。これらを組み合わせてサポーティ糸を作成します。具体的には、ポリウレタン糸を芯にし、その周囲にナイロン糸をらせん状に巻き付けるカバリング加工を施します。この工程により、伸縮性と耐久性を兼ね備えた糸が完成します。

2.編立工程

Knitting process

編立室では、24時間体制でストッキングの編み上げが行われます。室温は夏27度、冬24度、湿度は約63%に保たれ、糸の品質と編み目の安定性を確保しています。使用する編機は、320本から474本までの針数を持ち、様々な商品に対応可能です。デザインや柄がインプットされた最新鋭のコンピュータ編み立て機が、ウエストバンドからつま先までを筒状に編み上げます。

3.プリセット工程

Preset Process

編み上がった生地は、真空状態の蒸気釜で圧縮されるプリセット工程を経ます。これは、寸法や編目を一定に整えるために行われます。具体的には、真空状態で60℃~90℃の温度で1~2サイクル処理され、編み目や寸法の安定性を確保します。

4. 縫製工程

Sewing process

プリセット後の生地は、縫製ロボットを使用して一足のストッキングに仕上げられます。このロボットは、股縫いとつま先縫いを一工程で行い、光電管で位置決めを行うことで、正確な縫製を実現します。また、菱マチを自動で縫い込む機械や、レース付きの手縫いミシンも使用され、製品の多様なデザインに対応しています。

5. 染色工程

Dyeing process

縫製された生地は、染色工程に進みます。染色は湿度・給水・染色・排水の各工程がすべてコンピューター制御で行われ、液流タイプやスミスドラムタイプの染色機が使用されます。これにより、均一で高品質な染色が可能となります。

6. セット仕上げ工程

Set finishing process

染色後の湿った状態の生地は、アルミ製の足型に装着され、蒸気を当てて形を整えるセット仕上げ工程を経ます。この工程により、ストッキングは美しい形状と適切な寸法に仕上がります。

7. 検査・包装工程

Inspection and packaging process

最終的に、製品は全数検査を受け、寸法のばらつきや不良(穴・引っ掛け傷)、外観(色ムラ、シミ、目の乱れ)などが厳しくチェックされます。その後、パッケージングされ、出荷準備が整います。

これらの工程を経て、高品質なストッキングが完成します。各工程での厳格な品質管理と最新技術の導入により、消費者に満足いただける製品が提供されています。